UV-LEDが利用されている分野は、樹脂・インクの硬化や接着など工業の範囲にとどまっている。
アンプスピードが描くUV-LEDの応用像は必ずしも産業用途に限らない。

機能性食品や特定保健用食品の表示が目に入る。飲料やヨーグルトの加工品に加えて「血圧が高めの方に」と表示されたトマト、「骨の健康が気になる方の」と書かれたもやしなどの野菜。
ここへUV-LEDは参加できないか。解のひとつはキノコにある。干しシイタケに紫外線をあてるとビタミンD2が生成されることが知られている。機能性シイタケの誕生である。

アクチュエータとしてはどうか。ある結晶を移動させることに成功している。紫外線と青色のあて方で結晶が溶けたり成長することで移動現象が起こり、微細な世界で物質を運搬する応用が期待できる。

風味や香りにとって紫外線は大敵であるがその紫外線の弱点を利用し、風味や香りを変えることはできないか。
特定の波長のUV-LEDをあてることで不快なにおいを消して好みの香りだけ残したり、波長ごとに香りを変えることができれば、アロマテラピー効果で人類のストレスが少しでも軽減するかも、と想像する。

UV-LEDの光は物質が反応を起こすためのトリガとしての働きが大きい。
反応には成長と劣化があり、この両方を使い分ける技術を向上させてアンプスピードは革新的に前進する。